「ポータブル電源が欲しい。でも、何Wh(どのくらいの容量)を買えばいいのか分からない」——車中泊やオートキャンプを始めると、最初にぶつかるのがこの壁。
ポータブル電源は3万円〜20万円超の高い買い物。なのに「なんとなく大きめ」で選ぶと容量オーバーで無駄に重い・高い、逆に「安いから」で選ぶと容量不足で夜に電池切れと、どちらも後悔しがち。
この記事は、実機の使用レビューではなく、「自分に必要な容量を”計算”で見極め、定番4ブランドから最適な1台を選ぶ」ためのガイドです。ページの途中に、条件を入れるだけで必要容量を自動計算できるシミュレーターも用意しました。読み終わる頃には「自分は何Whの、どのモデルを買えばいいか」がはっきりします。
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結論:容量は「使う家電の消費電力 × 時間 + 余裕」で決まる
先に答えです。必要な容量(Wh)は、次の式でざっくり出せます。
必要容量(Wh) = 使う家電の消費電力(W) × 使う時間(h) を全部足す → さらに2〜3割の余裕を足す
たとえば「電気毛布50W×8時間=400Wh」+「スマホ・照明で50Wh」=約450Wh。余裕を足して500〜600Whくらいが目安、という具合です。ポイントは、大きさ(Wh)だけでなく”同時に動かせるパワー”(W)も見ること。次で説明します。
つまずきポイント:WhとWは別物
ここを混同すると選定を失敗するので注意しましょう!
- 容量:Wh(ワットアワー) … “どれだけ長く使えるか”のタンクの大きさ。1000Whなら、100Wの家電を約10時間動かせる目安。
- 定格出力:W(ワット) … “同時にどれだけ強い家電を動かせるか”の蛇口の太さ。定格500Wの機種で1300Wの電気ケトルは動きません(容量が大きくても不可)。
Whが足りても、Wが足りないと家電が動かないのです。電気ケトル・ドライヤー・電子レンジ(いずれも1000W超)を使いたいなら、容量とは別に定格1500W以上が必要になります。
計算方法と、家電ごとの消費電力の目安
各家電の消費電力の目安はこちらです(機種で差があるので、手持ちの表示W数があればそちらを優先)。
| 家電 | 消費電力の目安 |
|---|---|
| スマホ充電 | 約10〜15W |
| LEDランタン・照明 | 約4〜10W |
| ノートPC | 約50〜120W |
| 車載冷蔵庫(コンプレッサー式) | 平均約45〜60W(起動時は高い) |
| 電気毛布 | 約50〜90W |
| 扇風機・サーキュレーター | 約30〜60W |
| 電気ケトル | 約800〜1300W |
| ドライヤー | 約600〜1200W |
| ホットプレート・電子レンジ | 約1300W |
用途別のざっくり目安:
– スマホ・照明・少し充電だけ → 200〜300Wh
– +電気毛布1枚で一晩 → 500〜700Wh
– +扇風機や車載冷蔵庫も長時間 → 1000Wh前後
– 電気ケトル・ホットプレート等の高出力家電も使う → 1500Wh以上+定格1500W以上
さらに、冬は低温でバッテリーの実効容量が1〜2割落ちます。寒い時期に使うなら、計算結果に上乗せしておくと安心です。
▼ あなたの条件で自動計算:容量シミュレーター
使う家電にチェックを入れて時間を調整すると、必要な容量(Wh)と定格出力(W)の目安が出ます。まずは自分の使い方で計算してみてください。
計算できたら:容量帯・用途別のおすすめ(定番4ブランドから厳選)
必要容量が分かったら、その一つ上の容量帯を選ぶと後悔しません。ここでは日本で定番の Jackery / EcoFlow / BLUETTI / DJI Power から、性格の違いをふまえて選びます。
各ブランドの性格(ざっくり):
Jackery(ジャクリ) … 日本で最も定番。軽量・アプリ対応・サポートが安心。迷ったらここの万能型。

EcoFlow(エコフロー) … 充電が速い(業界最速級)。すぐ充電して使い回したい人向け。

BLUETTI(ブルーティ) … コスパ重視。同じ容量なら割安、大容量・高出力が得意。

DJI Power … 静音(約23dB)+急速充電。テント内や車中泊で音が気になる人・ドローンユーザーに。

容量帯ごとの候補:
| 容量帯 | 用途の目安 | 各社の候補モデル |
|---|---|---|
| 小容量(〜512Wh) | スマホ・照明・軽い車中泊 | Jackery 240/500 New・EcoFlow RIVER 3・BLUETTI EB3A・DJI Power 500 |
| 中容量(1000Wh前後) | 電気毛布・扇風機・万能/一番人気 | Jackery 1000 New・EcoFlow DELTA 3・BLUETTI AC180・DJI Power 1000 |
| 大容量(1500Wh〜) | 連泊・家族・高出力家電・防災 | Jackery 1500/2000 New・EcoFlow DELTA 3 Plus・BLUETTI AC200L |
一番人気の中容量(1000Wh前後)を並べるとこの通り。どれも電気ケトル級(定格1500W以上)が動く万能クラスです。
| モデル | 容量 | 定格出力 | 重量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New | 1070Wh | 1500W | 約10.8kg | 軽量・定番・アプリ |
| EcoFlow DELTA 3 | 1024Wh | 1500W | 約12kg | 充電が速い |
| BLUETTI AC180 | 1152Wh | 1800W | 約16kg | 割安・高出力 |
| DJI Power 1000 | 1024Wh | 2000W | 約13kg | 静音・出力高め |
※価格はおおむね10〜15万円。セールで大きく変動するので、最新はリンク先で確認してください。
用途別「これを選べば間違いない」1台
- とにかく軽く安く始めたい → Jackery 240 NewをAmazonで見る
- 日本で定番の無難な万能型 → Jackery 1000 NewをAmazonで見る
- 充電の速さを重視 → EcoFlow DELTA 3をAmazonで見る
- コスパ・容量あたりの安さ → BLUETTI AC180をAmazonで見る
- 静音重視(車中泊で音が気になる) → DJI Power 1000をAmazonで見る
ヒント:迷ったら「日本で情報が多く軽い Jackery」か「充電が速い EcoFlow」。静かさ最優先なら DJI Power、とにかく安く容量が欲しいなら BLUETTI、という選び方で失敗しにくいです。
容量以外に、買う前に見るべき5点
- 定格出力(W) … 使いたい高出力家電が動くか(電気ケトル等は1500W以上必須)
- 充電時間 … 最近の機種は1〜2時間で満充電。移動中に車で充電できるかも確認
- ポートの数と種類 … AC・USB-C(PD)・シガーソケットが足りるか
- 重量 … 1000Whクラスで約10〜16kg。持ち運ぶ頻度と相談
- バッテリーの種類 … リン酸鉄(各社の最新モデル)は3000回以上充放電できて長寿命。長く使うならこれ
まとめ
- 容量は「使う家電のW × 時間 + 2〜3割の余裕」で計算する
- Wh(長さ)とW(強さ)は別物。高出力家電を使うなら定格1500W以上を
- 冬は1〜2割の上乗せを
- 迷ったら一つ上の容量が後悔しない(電池切れの不安から解放される)
- ブランドは 軽さ・定番=Jackery/充電速い=EcoFlow/コスパ=BLUETTI/静音=DJI Power で選ぶと失敗しにくい
まずは上のシミュレーターで、あなたの使い方に必要な容量を出してみてください。数字が分かれば、高い買い物での失敗はぐっと減ります。













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